「only」





利害と非情の世にあって
心つかむのは
まっすぐでまぶしい誰かを思う気持ち
恋だけという意味ではなく
時には顔さえ浮かばない人を思い
喜んだり涙する事もある


涙が出るほど誰かを思う
辛くても悲しくても
思い出が美しすぎても
生きるという中にあって
それも一種の幸福じゃないかと
そう思う


自分の悲しみは
自分でしか乗り越えられないけど
ふとした隙に
言葉が心に沁みる事もあるから


まだ忘れてないね
こんなに乱れた風のなかでも
忘れてはいなくて
忘れてはいけない事に使いたい部分を
今でも覆うそれを乗り越える術は
今を精一杯生きること
いくら考えても分からなかった
その答えしか今の僕にはないんだ