あ
「名残」
星空がやけに目に染みたんだ
泣く事は許されないのだけれど
うつむけば輝きは見えず
上を見上げればいつも光っている
結局僕次第なのか、と
星に教えられた
目まぐるしく過ぎていく日常で
足を止めることは勇気がいるけど
星よ
君と語らう時間くらいは
取りたいと願うよ
後回しにしてばかりじゃ
いつまで経っても後回しなんだろうな
きっと
星よ
君はもしかしたら
当の昔に消えていて
その光は君が生きていた頃の
名残なのかもしれないね
だけど 泣かない
今度は僕が君を照らすから
その光は確かにこの心の中に
灯(とも)ったから