あ
「ミュート」
やりたいようにやらせてもらうぜ
もう顔色窺う事にも疲れたんだ
長かったよ
投げ捨てる事ができるまで
何をかは
その頭で考えておくれよ
答えをいつも示すほど優しくはないんだ
それが優しさだと思っている
そんな風に言ったら
古い、と笑ってくれるかな
あまりに人の心が分かりすぎる
頭の中で心の声がしすぎるんだよ
本人よりも本心を知ってしまうのは
時に苦痛だ
追い越している訳だからね
その回線を必要な分だけ残し
あとはミュートに
これだけでもだいぶ違ってきた
それでも鳴りやまない事はある
世界中の悲しみや怒りが頭の中で
鳴り響いて離れない
それでも 聞くしかないだろう?
その奥にある喜びだけ拾っても
闇の向こうにある光じゃないと意味がない
人が輝くのは決まって
心に深い闇を持つ時
何を心に秘めているのか
それで全ては決まる
だから今は
禍々しささえ放つ影が持つ光が叫ぶ声だけを
ずっと ずっと聴いていたい
何かを見つけるために