「雲は流れる」





暗闇に飲み込まれそうになっても

それを嘘だと決めつけて

自分の立てた誓いのまま

歩みを進めていけばいい




たとえ今

気持ちが灰色でも

心の大きさは決して変わらないから




この胸がつまりそうな感覚

いつになれば晴れるの?と聞いても

答えはなくて

嘆きを決意に変える事でしか

この体を動かせずにきた




言った方は忘れていて

言われた方は覚えている

その言葉への責任感のなさに

怒りに震えた事もある




だけど  その思いを遂げるためには

どんなに遠回りしてでも

勝つしかない

勝つしかないんだ




晴れたかと思えば

すぐに雲に覆われて

光差したかと思えば

絶望に突き落とされる

不思議なこの心




だけど分かっているんだ

雲はまた流れて

絶望から希望へと

向かえる強さがある事も




表面だけの「負けるな」はいらない

腹の底から叫ぶ声のように

この胸に飛び込んでくる

「負けるな」だけを待っているから




励ませば何でもいいわけじゃない

どんな励ましを受け取るのか

傷ついた者にだけ許されたその権利は

何よりも強く尊い