空に星があるという事を
初めて知った気分だ
これまでどのくらいの間
夜空を見上げてこなかったんだろう
分からない
毎日夜は必ず来て
星も月も存在する事が当たり前
いつでも見られる
そう思っていたんだ
今日の星空は 今日という日にしか
見る事は出来ないというのに
その事に気付かないまま
見過ごしていた
いつでもそこにあるという安心感が
いつしか甘えとなり惰性と化していた
灯台下暗しとはよく言ったものだ
だけどこの風景は
今日という日にしか存在しないと知った途端
少し星空が遠くなった
怖がる僕に
手を伸ばせば星に届く事
教えてくれたのは
怖がりながらも前を向こうとする
あなたでした