「delicacy」





今もまだ戦っているんだ
過去の記憶と
思いを呼び起こすにおいは
四季全てに存在するから
並大抵じゃない一人での戦い


この人には伝える必要なんてないって
判断した瞬間から
何もしゃべらなくなるのは
僕の悪い癖


変えていけるのは
この自分の手だけ
でも時間があまりにも遅く進みすぎるから
時々イライラが抑えきれずに


理解されない
そんなもん初めから分かりきった事
そう割り切らなきゃ
生きられなくなったのは
昨日今日の話じゃない


人は簡単に口にしすぎるんだよいつも
決めつけが幸福を生んだことなんて
今まで一度もなかったじゃない


簡単な言葉ばかりを求め過ぎているんだよ
分からない言葉でしか
言えない事もある
もしそんなに分かりやすい
柔らかいものだけ欲しいのなら
僕に求めないで


僕は今難しくて嫌になるものでも
後から役に立つ物にしか
取り合わない主義


簡単な言葉ならいくらでもある
だけど言葉を極めた言葉は
いくらでもとはいかない
僕は僕でしかいられない


僕の料理(ことば)は
みんな大好きファストフードじゃなくて
好きな人は大好き
嫌いな人は大嫌いな珍味さ