「Cry in vexation」



届かない、と思う瞬間を
僕らどれだけ乗り越えてきたんだろう
あきらめずに済んだのは
いつも心にあなたの姿が思い浮かんでいたから


牢獄の壁を悔しさのあまり拳で打つ音を
僕は決して忘れない 何があっても


この世のすべての人が忘れてしまうような小さなことでも僕は
気に留めて心の奥に刻んでいる
そんな存在でいたい
いつもそんなことばかり祈っているんだ


涙は捨てたはずなのに
時々無性に涙を流しそうになってしまうのは
悲しいからじゃありません
ただ あまりにも
あなたと同じ時代を生きている
それだけで喜びと感動のあまり
落涙してしまいそうになるんです


そんな僕にさえあなたは
泣いてはいけないと
そっと手を添えるのでしょう きっと


どこまでも どこまでも
我ら共に行きましょう
永遠に 永遠に