「星を見上げて」





星を見上げて暮らしていた「あの頃」と

すべて揃っているかのような「今」

一体どちらが幸せだと言えるだろうか




今じゃ星々の光や月の柔らかな光も忘れ

まるでただの宙に浮いた“かたまり”扱いさ




でもまだ星のささやきを

月の温かなまなざしを

感じられる人がいる




僕らがいる




決して星や月を

ただのかたまり扱いさせやしない

物を物と扱わずに

大切にしていたっていうのに

今じゃ人さえ物扱い

その物の見方には豊かさのカケラもない




それが分からないままなら

いくら知識を知っていても

何も知らないのと同じこと




詩心を取り戻せと叫び続ける

たとえ無言でも態度で語り続けるさ




すべてに心を見出せば

環境の事も 人間の事も

歯車の一部と見られなくなるはず




それは本来間違っていると

気づく事ができるから