次から次へと
畳みかけるように
押し寄せる葛藤に
倒れそうになりながらも
倒れたりしていないのは
99%の苦痛の中に
1%の喜びを知っていて
その喜びは他の99%を
軽く追い越してしまうから
裏切られるかもしれないと
予感しながら
裏切られると知りながら
なお人を信じ続けようとするのは
間違いなく自分は
裏切られた傷よりも
認められた温もりの方が
勝る事をどこかで知っているから
諦めると言いながら
諦めてなんかいないよ
僕だって 君だって
それでもまた信じるのは
まだ君が僕の事を
信じてくれているから
それよりもなによりもまず
僕が君の事を
信じ続けているから
それ以上 何も要らないから
僕は「裏切られる事を口実にして
人を信じないなんて
いけない」というその言葉を
受けとめようと思うんだ
傷つく事が怖いままで
まだできる事があるかもしれない
そう何度も思い続けているうちに
道は開けた
一旦閉じたように思う行き先は
まるでピンボールのゲートのように
また開くものだから
鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス