落日の元に切なさばかり覚えるのは

どこか間違っているのかもしれない



夕日が沈むこの瞬間にも

この星のどこかでまた朝を迎える

場所があるから





いつの間にか

夕日を見つめなくなったのは

なぜだろう 小さな頃は夕日だけが

皆が帰る合図だったはずなのに

時計を見る事を覚えてから

沈む太陽にに何かを教えてもらうよりは

その時計の針に追い立てられるように

なっていた





いつから僕は

時間を使う事を忘れて

時間に使われる事ばかりに

慣れてしまったんだろう





社会への順応に抵抗も肯定もなく

いられたあの頃から

いつしか社会という世界を

うまく泳げるようになった

気になってた

それこそがすべての間違いの始まり





伝わる所の何もない言葉ばかり

頭に叩き込んだところで

何ができるっていうんだろう

そしてこの言葉達が

本当の輝きを取り戻すために

僕には何ができるのだろう




自分には何もできないと

口にする度に

自分には何もできない気になっていた




それこそがすべての間違いの始まり

それこそが新しい僕の物語の始まり




心を動かすって事は

頭ごなしや力づくでは成しえない

自分以外の長けた人を認めるぐらいの

梃子の原理を知っていなきゃね