澄んだ空気を纏うことができるのは
冬の限られた時間の中だけなのか
それとも……
まだ眠りから覚めない桜の木は
止まっているように見えて
本当は目覚めへと向かって
今日も朝昼夜を過ごしている
その姿を思い浮かべるだけで
こんなにも励まされるのは
寒さのせいかな
僕はなぜか満開の桜よりも
今の眠りから覚める直前の
強さを放つ木々の空気の方が好きなんだ
寒さに負けないことは
何事にも負けない事に
繋がっているような気がして
見ているだけで励まされてる
葉一つさえ残さない枝に
雪の蕾を咲かせている今の桜は
白い花びらなら今の方が
満開なのかもしれないと
そんな たくさんの視点と方向を
思い知らされてるんだ