空に桜が揺れていました




まるで空という花瓶にさされた一枝のように

青に綺麗に映える淡い花弁




この美しさがもう

何ものにも利用される事のないようにと

そんな思いがふとよぎる




散らない花はないとあなたは君は

言うかもしれないが

それはある




心の中に咲くのさなんて

抽象的なはぐらかしの意味じゃなく

生命そのものすべてを指す




感傷が嫌いだからこそ

感傷だと言われる事をさえかまわない




花々の声は聞こえますか

それは何よりも生きる事を教えている




人の声が聞けなくなっても

目に見える一片の花の声だけは

聞き過ごさないでいて




すさんだ道を 何か 何かをと

手探りで探しだそうとする事の何がいけない




言葉だけの薄っぺらさを

いやというほど噛みしめてきた君なら分かるはず

それは確かに現実に立ち向かうための味がした




星の上すべてが成長を続け

後退を許さない

その地球の鼓動は

強く僕らに味方を許している




いつか 人々が憩う全ての場所に

桜の木を植えよう

それが僕の夢




桜の声は 春夏秋冬

いつだって聞く事ができる




咲き誇るときはもちろん 青葉の時も

枝だけになって枯れ散ったとしても

強さや希望 分からなくなっても

それは決してイコール

無くなってしまった訳じゃないこと




君は知ってる




自分は進みたいということ

君は知っている