灰色の景色の彼方に

いつも虹色が待っているその理由は

色んな色彩を知った後だから





だって虹色に見えるこの景色は

実は灰色を見つめた前と

何一つ変わってなんかいないから





ただの目の錯覚という言葉で

終わらせるだけじゃもったいない

心のパレットには鮮やかな色だけじゃない

モノクロだって必要なんだ





ほらこれでたくさんの色が揃ったから

よりたくさんの景色描けるだろう

より豊かな表現はまた表現を生んで

いつまでも続いていく





一時の輝きだけの栄光よりも

地道を積み重ねた本物の栄光を

手に入れたいのは誰だって同じなはず

違うのは それが本当かどうか

信じられるかどうかということ





こんなに地味な毎日が

光に繋がるのだろうかと

そんな考えを巡らせながらも

その通りだと自分に言い聞かせては

変わらぬように思う作業を続ける

それを強さというのだろう





光が最初から輝きに見えるとは限らない

闇が光の顔をして向かってくる事さえある

それでも 何もかもが見えている君は

あともう少しだという事を知っている





曇り空だけに虹が出る訳じゃなくて

晴れ渡る青空にだって

虹は出るから






架けられた虹の橋を

この心に受け継いで

今日も繋げるという仕事を続けていく