心という場所に何を住まわせるのか

光なのか闇なのか

それとも 闇から生まれる光なのか






否定できない力学は

光ある所に闇はあり

闇ある所に光は存在するという力関係






まるで吊りあった天秤のように

存在している

どちらが欠けてもどちらも生まれなくて

どちらかがある限り 

どちらか一方は存在し続ける






だから どちらかがなくなる事はありえなくて 

もし どちらかがなくなる事があれば

両方とも存在する事はできないのだろう






心の中だって同じ

闇を消し去る事ばかり求めてしまうけど

光ばかりを受け入れたいと願うばかりだけれど

自分の内にある闇の重さが

光の存在の重さを支えて

バランスを保っている   






そのうちいつしか

天秤に乗せられた闇も

ただの闇ではなくなり 

秘かに内なる光を放ちはじめる






ひび割れた隙間から見える光は

一方の光よりもいっそう眩い






否定するわけじゃなくて

泣き寝入りするわけじゃなくて

戦って光を光に

闇を光に変えていく






その転換の中で

本物の負けない強さを人は

手に入れる事ができるのだろう