年の終わり 今思うのは

ぼんやりとした今年の追憶

今まで生きてきた分すべての追憶





今年一年自分で悔いなく生きられたと

そう思えたなら

他の誰に認められなくてもいいとさえ

この胸いっぱいの満足感を

来年どう使おうか





どんな悲しい事も どんな苦しい事も

今年だけの色彩を見せているのだろう

「黒」がなくちゃ絵は完成しないから

今年の虹色も 黒も

すべてがこれから必要な物





殴り書きのような筆さばきに

例えられるようなこの一年も

いつか鮮やかな芸術へと昇華するのかな

そうなったらいいな

良くない事もあったけど

とびきりいい事もあった





何がいい事で悪い事かなんて

最後まで分からない

今年の終わりでさえまだ通過点

それでも来年へと期待に胸ふくらませる僕

何があるのかさっぱり分からないけれど

分からないから面白い






すべての色がパレットに揃ったら

後は描ききればいいだけ

今まではその絵具集めにだけ

一生懸命になっていたけど

そろそろキャンバスに描きだしてみようか






心ですべて変わるなら

この一歩だけでも心で変えてみようか

平凡に思えるこの一日という一歩も

もう永遠に同じ日は来ないという言葉

一滴たらせば ほんの少し違う景色が

その一ミリにも満たない違いが

やがて大きな違いになると信じて

また 歩き出す






何か引き起こる事が負けじゃなくて

その出来事に負けてしまう事が負けなら

まだ負けてなんかないはずで





迷いという勘違いを突き抜けて

初めから知っている自分の道

このまま進み続ければ

自分でも知らないうちに

朝日を昇らせているはずだから

あの太陽は 僕の心にも