やがて消え去るから

無駄なものなの?

永遠に存在するものだけが

大切なものなの?




永遠に存在するものなんて

そこらじゅうに

あふれているっていうのに

永遠に存在するものなんて

本当は「すべて」だっていうのに




目を曇らせているせいで

それが見えない




磨こうとすればするほど

その痛みにまた逃げだすつもりなの?

その痛みとは

すべての虚飾を剥ぎとった

自分という意味の痛み

鏡の中に映しだされた

力ない自分という意味の痛み




何をそんなに怖がっているの?

自分に何もない事を見せつけられた事を

言い訳のすべてにすれば

楽になれると言い張るのなら

それも悪くない




ただ そこで

「違う」の否定を語る事は

ひとえに僕のわがままだから




もしその何もない自分を

見せつけられても

そんな事最初から分かっていたと

覚悟できたとするなら

その時点で君は

すべてのものに勝てる称号を

手にしているも同じ




鏡に立ったその瞬間

見つめるか逃げ去るかで

すべてを手に入れるか 

すべてを見失うか 

そのどちらかしかないことを知る事が 

本当の強さなんだと