現実を見ろよという言葉にも
すっかり慣れた現代人を装ってるけど
心の奥底では全く別の事を考えていて
それはつまり もう一人の自分
従順を装っているのは
ただ単にその方が効率がいいから
それだけが理由であって
全く言う事を聞くつもりなんてないから
生まれてからこれまで
私は私自身の物以外なんでもないから
人の人生を従えたいのなら
まず自分の人生従えてみて
そうとしか言いようがない
現実っていったい何?
夢と どう大差があるっていうの?
老人の様な固定観念に
溺れた身だからこその問いかけ
それでも“青い”と一言で済ませるというの?
なんでも知ったような顔して
なにひとつその手にはない
何でも見てきたような事を言っては
何も見えていないその目は何?
お金に名誉に不動産に立場
すべて泡のようなもの
そんなものが欲しいんじゃない
勝ち誇ったような顔してるやつほど
なにひとつ欲しいものだけは持っていない
きっと君には一生分からない
僕が何を欲しがっているのかなんて
もし そう言いたくなる相手が
一人は見つかるのが世の常なら
今日も頭を下げては愛想笑いで
くぐり抜ける日常だったとしても
心だけは支配されないままで
自我を保つ
そのけなげな積み重ねの中に
きっと手に入れたいもの
手に入る日が来るから
じっとこらえて今に見ろと
今日もまた現実の濁流に飛び込む
決して飲み込まれやしないから