渾身の力を込めたシャッターは
思いに応えて 流れ星になる
この一枚を見ていると
言葉にならない「ありがとう」が
聴こえてくるのは なぜだろう
「ありがとう」と
言わなきゃいけないのは
こっちだっていうのに
自分の役目を
立派に果たすという事は
なんと美しい
きっと心は
あの光の輝きの強さに涙したんじゃなくて
その使命を果たした姿に感動したんだ
きっと彼は
僕らの涙を望んでなんていないから
もらった感動だけを心の中の
宝石箱にとじこめて
笑顔で手を振る
そして肩を叩き喜びあった
その後に来る静寂も
もらったものに比べたら
耐えられるはずだろう?
消えないさ
あのビーコンも応答も ずっと
あのさいごに広がった光の中で生き続ける
僕らの心に広がった光の中で生き続ける
おつかれさま、と
星空向けてつぶやいていた