道行くすべての人達を

群衆として終わらせるのはもうやめて

それぞれが違う悲しみ 違う傷を抱えて

歩いているから





同じような表情に見えても

同じ表情は一つとしてなくて

自分だけのもの抱(いだ)きながら道ゆくの





嬉しさや喜びなら

100人いても

100通りとはいかないかもしれない

だけどその常に抱えている闇は

一つとして同じ闇はない





その一瞬の断続的な痛みが

もし 光に変えられるとしたなら

それは確かに 君だけの光





他の誰にも持てない輝きを放つ光






楽だからというだけで

目の前の力だけに迎合しているようじゃ

いつか荒い歴史という波に

飲み込まれる未来しか来なくて





厳しく峻別されていく未来を

楽に手に入れられるくらいなら

負けない強さを抱(いだ)ききって

今辛くても 勝てる未来を手に入れたい





そうでなきゃ 今までは何だったのなんて

思わなきゃいけなくなるから

そんな思い もう二度としたくない

そうでしょう?





いっそ厳しい峻別を受ける運命なら

どんな条件も

満たす事のできる未来のための今を






そのどうしようもない涙が

その癒えそうにもない傷が

勝ちぬくための強さなら






このとめどなく溢れる涙が

この治りそうにもない傷が

勝ちぬくための強さなら






選び取ろう この今を