冬だけに見える結晶が のこす(残す)音とは 今だけ聞こえるきらきらした雪 だいち(大地)はすべてを受け止めて かすめた(掠めた)風にも揺らがないまま らいめい(雷鳴)にさえ怯えない この場にいること その事に意味を感じては 忘れかけた 感動を呼び覚ましていく じぶん(自分)に向けての「負けないでね」を るーじゅ(ルージュ)に重ねて この胸に響かせる とおく(遠く)心の果てまでも のこり(残り)続けていくようにと でこれーしょん(デコレーション)だけの 偽物だけじゃ きこえない(聴こえない)音楽があること モノマネの るつぼ(坩堝)の中じゃ気づく事もない きっと 春が来たって気づけないんだろう がまん(我慢)を続けて努力したものだけが ありのままの宇宙(そら)を知ることができるもの るる(縷縷)とした光の景色は中途半端な志に 見る事なんて決してできやしないのは 厳然とした固き真実 * 縷縷(るる):細く長くとぎれることなく続くさま。