冬はいつも歌い のこり(残り)香をいつの季節にも残してゆく 結晶を降り積もらせているのは 昌言を地上に残すための音符 はや足で歩くと聞こえなくなる声も 今なら君にも聞こえるだろう? 日差しにきらめく宝石の声が もう消え去ったと思っても 歌声は消えない 偽物をあばく うつくしい(美しい)響きは最後には勝つ 宇内に最後に響くのは 偽りなんかじゃない 宙(そら)が受け入れるのは正しいものだけ ののしって(罵って)いることの自覚もなく 輝きを邪魔するものは いつしか きえゆく(消えゆく)運命から逃れる事はなく 自ら を守りきる事さえできないと 今までの歴史は静かに しかし 日輪の如く消えようもなく言った もぬけのからになるような未来ならいらない 謳い続けるんだ 今日もこうして いつもの如く 僕には謳い 続ける事しか他にはないから けんきょ(謙虚)に それでいて大胆に今日も るり(瑠璃)のように謳い続ける ここで * *昌言(しょうげん):正しい言葉。 *宇内(うだい):世界。