悲しみばかりをあふれさせる事ほど


哀れな事などなくて


とおく(遠く)にそんなもの投げおいて


いっそ つぶしてしまえばいい


うれしさとか楽しさという


言葉が心の中に映る事が少なくても


葉が落ちた後 花は咲き誇る






僕等は忘れたしまったフリを


らく(楽)に生きる術 知りすぎたから


のんびり続けただけに過ぎなくて


住みやすさに飽きてきたなら


むてっぽう(無鉄砲)に一度きりの


この自分を見ないフリする事もうやめよう


のこされている僕等の


世界にある財産は


界隈(かいわい)を見つめていれば分かるはず


にど(二度)と繰り返さない勇気と


はじめる事に遅いという言葉は


ないという辛辣な希望


いくつあっても 役に立つものは

      心の配分すべてにあるもの








*界隈(かいわい):その辺り一帯。付近。近辺。